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花火好きが集う職場です!

2024.08.08 WEBマガジン

有限会社小千谷煙火興業

創業は明治末期、初代が本業のかたわら趣味で花火をつくり好評を得ていたことにはじまります。現在では花火の製造から販売、打上まで一貫して行い全国各地の花火大会へ出品しています。 2004年からはPCを使用して音楽との融合を図りながら、総合芸術としての花火を提案しています。また日本には珍しい女性花火師が在籍する、数少ない老舗花火製造販売会社です。

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今回取材を受けていただいたのは・・・

森山 剣志 さん

2018年新卒入社。魚沼市出身。
長岡花火がきっかけで花火に携わる仕事を目指し、高校卒業後入社。
好きな花火は「かすみ草」。

趣味:YouTubeで花火の動画を見ること

手作業で丁寧に
花火を作っています

-具体的な仕事内容は?

花火玉の中には、「星」と呼ばれる空中で光る火薬の粒と「割薬」と呼ばれる星を飛ばすための火薬の粒が入っているのですが、私は主に「星」の製造を担当しています。
まず火薬の粉末と色のもととなる金属の粉末を混ぜ合わせて、ミキサーで玉状にしていきます。

最初は直径3mm程の大きさに薬品を少しずつかけて直径20mm程まで太らせていきます。
1回ミキサーにかけるごとに1mmずつ大きくしていくので、1つの星が完成するまでに2~3カ月程かかります。
非常に繊細な作業なので、高い技術が必要となります。
春や秋は花火の製造がメインで、花火シーズンである夏や冬は打ち上げの業務も行います。

勇気と感動を与えられる仕事です

-入社のきっかけは?

花火の仕事を目指したきっかけは中学生のときに見た長岡花火です。
当時陸上部に所属していたのですが、ケガをしてしまって引退前最後の大会に出ることができませんでした。
そんな中で家族が長岡花火に連れていってくれて、花火を見たときにとても感動し勇気づけられました。

その時花火を見たことで、高校でも陸上をやりたいという前向きな気持ちにもなることができ、そこから自分でも花火を作って誰かを勇気づけられたらと思うようになりました。
就職のタイミングで、ちょうど長岡花火で打ち上げられる花火を製造している小千谷煙火興業の求人が出たので入社を決意しました。

この仕事にはやりがいが詰まっています

-やりがいに感じることは?

1年かけて作った花火を上げて、お客さんの歓声が聞こえた瞬間はとても嬉しいです。
一瞬で多くの方に喜んでもらえるのは花火ならではだと思います。
打ち上げのときは花火を真下から見ることができ、迫力があってそれも楽しみの一つです。

-今後の目標は?

花火づくりは歴史がありますが、表現方法は無限大なので新しい形や色もどんどん生まれています。
薬品の配合などで色が変わってくるので、オリジナルの色を作って表現してみたいです。
打ち上げるまでどんな花火になっているかわからないので、毎年新たな発見があり、常に研究しながら花火を作っています。


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